女性監督ならではの、女の良い部分が上手く映し出されていた。
男の監督なら全面露出なんかで済ましそうなところだけど、そうではなくて、どうすればキレイに見えるかってことを知っているからこそ撮れるものだと思う。
観る前は土屋アンナが主演だと知ってイマイチだったんだけど、映画を観終わって、彼女以外にこの役は多分無理だろうなと思った。
演技の上手さというのではなくて、勢いとか突っぱねたところ、啖呵を切るカッコ良さとかは、きっと彼女が一番ハマリ役なのだ。
だからずっと、“土屋アンナ”としてではなく、“花魁”として自然に観られた。
実際、花魁道中の貫禄といい、佇まいといい、本当にカッコ良かった。
菅野美穂の花魁道中は色っぽくて、また別の良さがあった。
一番のお目当て、安藤政信。
いやー、素敵だった。
きよ葉をずっと見守り続ける男。
安藤くんの、あの声が好きだな。
落ち着く。
女の世界であまり目立たなかったけど、あの役が安藤くんなだけで満足。
それにしても、花屋の男。
一瞬で最初分からなくて、とりあえず爽やかでカッコ良いなって思ったら、小栗旬。
贅沢過ぎる。
本当に一瞬の登場。
他に、津田寛治、小泉今日子などなど。
大森南朋って何役で出てたんだろう?
全く気付かなかった。
ショック。
豪華と言えば俳優陣だけじゃなく、セットも衣装もスゴイよ。
どのシーンで停止したって画になる。
障子や襖の色合いとかカワイイし。
昔の時代設定なのに、現代でも十分通じるお洒落な世界。
視覚的に満足。
普段は断然青派な私も、この映画は赤が良く映えてキレイだと思った。
この記事に対するコメント
TBありがとうございました^^・
ストーリーよりも圧倒的な極彩色に魅せられました。着物・襖・欄間。。。あらゆる色が美しかった映画だと思います。監督の目指した世界に完全にノックアウトされた感じでした(笑)
お返事が遅くなりました!!
コメントありがとうございます。
私もストーリーよりは、視覚的に満足でしたね♪
あの着物を着てみたいです。
細部まで凝ってて、さすがだなと思いました。
あそこまで徹底的にしてくれると見ごたえありますね!