榮倉奈々が主演だと知ったときから、
「あ、じゃぁ、観るのやめた」
とか思ってたけど、やっぱり観て正解。
乳がんって、自分も女だから他人事とは思えない病気。
だからいつも、こういう題材のものは観てしまう。
この『余命1ヶ月の花嫁』は、ドキュメンタリーも見てないし、原作も読んでないから映画しか知らないけど、本当に観て良かったと思える作品だった。
まず、最初は榮倉奈々の大根演技に顔が引きつった。
もっとまともなセリフの言い方があるだろ、と。
でも、瑛太の演技に見えない自然な演技と、柄本明ら周りのキャストによって、最後の方は完全に“千恵”と“太郎”になっていた。
パンフレットに書いてたように、今回は順撮りだったそうなので、物語が進むにつれて二人が信頼し合っている様子がこちらにも分かる。
本当にお互いを想い合ってるんだなぁって、心底羨ましくなった。
太郎ちゃんの誕生日の、「ありがとう」には、涙もピークだった。
あれはズルイ。
まんまと泣かされてしまった。
あの場面で、あの言葉はピッタリだった。
千恵さんの勇気が、この作品を観た私にも届いた。
やっぱり他人事なんかじゃなくて、身近な病気なんだということ。
今年は三十路に突入してしまうので、これを機に、ちゃんと検診を受けようと思う。
千恵さんは若くして亡くなってしまったけど、大好きな人と一緒に、最後まで頑張って生きてきた姿は、とてもカッコイイ。
羨ましいくらい、幸せな時間を過ごせたんじゃないかなと思う。
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