かわいい!楽しい!………だけどちょっぴりせつない。
思いっきり笑って泣ける、珠玉のエンタテインメント。
今年度始まって、初めて泣きました。
犬嫌いの私が、ですよ。
狙いどおりに感動させられた気分です(笑)
物語は短編的な集まりなんだけど、完全に分離してるんじゃなくて、次のストーリーへと繋がっていたり、続編だったりする。
前半は“笑い”の部分。
いきなりミュージカル風に始まる。
最初は面食らったけど、だんだん慣れてきた。
CMの話も、繋ぎとしてはまぁまぁ楽しめた。
2つ目のミュージカル的な物語。
天海さんと川平さん。
川平さんはサッカーのイメージしか私にはなかったので、“演技も出来るんだ〜”と、意外な一面を見た。
これも良い話でした。
ベランダからよじ登った川平さんが、住人に気づかれまいと、見え見えなのに柵に隠れるところが笑えた。
そして最初から繋がってきていた、ポチ。
結末は予想出来ていたけど、やはり切なかった。
バウリンガルの話。
これは肩を震わせながら笑ってもーた。
田中要次さんの淡々とした演技が好き。
『銀のエンゼル』のときもそうやったよね。
後半は“泣き”の部分。
アニメーションの物語も、順を追って見ていくと、結構深い話になっている。
最後には自分の飼っていた犬の大切さに気付く。
そして、一番最後の話。
『ねぇ、マリモ』
この作品はスゴイ。
話としてのセリフが一つもない。
回想シーンの合間に、詩のような一文が表示される。
場面とその言葉を一つずつ重ねていく。
加えて、宮崎あおい。
彼女の存在が、より感動へと繋がっていく。
彼女の表情を見てるだけで、彼女自身の思いが伝わってくる。
それだけでもジ〜ンときたのに、マリモ視点からの話も続く。
堪えていた涙が、とうとう流れ出た瞬間。
うん。
この話はよく出来た物語だと思う。
2005年始まって7本の映画を観たけど、2番目に良かった。